SBIソーシャルレンディングの不祥事による事業から撤退のニュースは、ソーシャルレンディング業界に衝撃をもたらしました。
今後、ソーシャルレンディング業界はどうなっていくのでしょうか?
【疑問】ソーシャルレンディングは投資先としてどうなのか?

ソーシャルレンディングは出資者から集めたお金を、企業に貸し付けする仕組みです。仮に銀行等から融資を受けると、1%~3%程度の金利で融資を受けられます。しかしソーシャルレンディングでは5%~10%程度の高金利となっています。
なぜこれほどの高金利で融資を受けるのかというと、銀行からの融資を受けられない理由がある可能性が高いです。要するに、その企業が返済できる可能性が低いと判断されたといえます。
ソーシャルレンディングは、返済できる可能性が低い企業に融資をする仕組みなのです。このことからも、ソーシャルレンディングはかなりハイリスクな商品といえるでしょう。
SBIソーシャルレンディングの不祥事について

SBIソーシャルレンディングは、SBIホールディングスの100%子会社で、ソーシャルレンディング事業を展開していた企業です。2021年2月に、貸付先企業が資金を不正流用したことが発覚し、金融庁から業務停止命令を受けました。その後、投資家への全額補填を発表し、2022年4月30日をもってソーシャルレンディング事業から撤退しました。
ソーシャルレンディングでは出資者が知りえる情報に限りがあり、最終的には運営会社を信じるしかないといった要素が大きいです。
SBIソーシャルレンディングについては、SBIホールディングスのグループ企業であるから間違いないであろうと、多くの出資者が盲目的に出資したものです。
今回の不祥事が発覚したことで多くの出資者が目を覚まし、ソーシャルレンディングの危険性を認識することとなりました。
ソーシャルレンディングはオワコンなのか?
今後、ソーシャルレンディングは形を変えながら、当面は存続していくものと考えられます。
ソーシャルレンディングには高金利な案件以外に、2%~3%程度の低金利な案件もあります。これは、貸付先が上場企業等の優良企業である場合が多いです。
優良企業が銀行から融資を受けずに、ソーシャルレンディングで資金調達する理由は、宣伝やブランディング等の側面もあります。
こういった優良企業向けを中心に、今後もソーシャルレンディングは存続していくものと思われます。
投資する場合も、優良企業向けの案件であれば、それほど心配する必要はないでしょう。
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まとめ
- 高金利のソーシャルレンディングはリスクが高い
- 優良企業向けを中心にソーシャルレンディングは今後も存続する
資産のほとんどをソーシャルレンディングに投資している投資家もいるようですが、いくら分散したとしても損失を被る可能性が高いので、やはり資産の一部にとどめておくべきと考えます。
優良企業向けの案件であれば、債券投資の代わりとして考える分には良いと思います。
いずれにしても、ソーシャルレンディングへの投資はリスクが高いことを肝に銘じておきましょう。
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