SBIソーシャルレンディングが事業から撤退することにより、業界の勢力図も変化を見せることになりそうです。
今回はSBIソーシャルレンディングに次ぐ、ソーシャルレンディング大手のクラウドバンクについて考察してみます。
【重要】安全なソーシャルレンディング事業者の特徴
ハイリスクな事業者もあるソーシャルレンディングですが、中には安全な事業者も結構あります。
下記に、比較的安全な事業者をご紹介します。
- CRE Funding
- Rinple
- Funds
- ジョイントアルファ
CRE Funding
CRE Fundingは、東証一部上場企業の株式会社シーアールイーの保証付ファンドなので、安全性は非常に高いです。現在、CRE fundingは「FUELオンラインファンド」との統合をしています。
Rinple
Rinpleは、東証一部上場企業のプロパティエージェントが運営しています。SBIソーシャルレンディングが元金の返還をしてくれたように、有事の対応は期待できます。
Funds
Fundsは、上場企業に融資できるサービスです。「CRE Funding」と同じように安全性は高いです。
ジョイントアルファ
ジョイントアルファは、東証一部上場企業の穴吹興産株式会社が運営しています。SBIソーシャルレンディングが元金の返還をしてくれたように、有事の対応は期待できます。
【注意】クラウドバンクは危ない?
クラウドバンク
- 2013年の創業以来デフォルトゼロ
- 過去に2度の行政処分
- 日本クラウド証券株式会社が運営
2013年の創業以来デフォルトゼロ
創業以来、デフォルト(債務不履行)はゼロですが、ソーシャルレンディングの仕組み自体不透明な部分が多く、資金使途や返済財源も事実は知りえません。デフォルトゼロも自転車操業の結果である可能性もあります。
過去に2度の行政処分
クラウドバンク(日本クラウド証券)は、2015年・2017年に行政処分を受けています。過去に2度の行政処分があったということは、3度目もありえるということです。
日本クラウド証券株式会社が運営
クラウドバンクは、日本クラウド証券株式会社が運営しています。令和4年3月期の決算では純資産が約13億円であり増加傾向にありますが、前項で安全な事業者としてご紹介したジョイントアルファの穴吹興産株式会社は純資産360億円なので、わずか27分の1の規模です。
【結論】クラウドバンクは注意が必要
今までデフォルトが無いとはいっても、自転車操業を繰り返している案件が無いとはいいきれません。
また、クラウドバンクはSBIソーシャルレンディングのような親会社の後ろ盾がありません。
仮に100億円以上のデフォルトが発生した場合、クラウドバンクに過失があったとしても、出資者にお金が戻ることはないでしょう。
不動産投資クラウドファンディング【えんfunding】

まとめ
- ソーシャルレンディングには安全な事業者もある
- クラウドバンクは注意が必要
ソーシャルレンディングには安全な事業者も結構あるので、社債に代わる投資先として筆者も利用しています。しかし、クラウドバンクのように上場企業の後ろ盾が無い事業者には特に注意が必要です。
その他、金利が5%を超える高金利の案件にも注意が必要です。
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