ソーシャルレンディングは社債等の債券投資に代わる投資先として、高い利回りによるインカムゲイン(分配金)が大きな魅力です。
投資家の中には、ソーシャルレンディングの分配金だけで年間数百万円を稼ぐ人もいるようです。
今回は、ソーシャルレンディングの注意点についてご紹介します。
【危険】ソーシャルレンディングで投資金がゼロに?

ソーシャルレンディングでは、最悪の場合投資金がゼロになってしまうリスクがあります。
それは、出資した企業が返済することができずに、デフォルト(債務不履行)が起こってしまうことです。
ソーシャルレンディングについては、過去の推移をみると何度か大きなデフォルト(債務不履行)が起こっています。
下記は、過去にデフォルト(債務不履行)が発生した業者の一部です。
【過去のデフォルト(債務不履行)事案】
- みんなのクレジット
- maneo(グリーンインフラレンディング)
- SBIソーシャルレンディング
大きな金額を集中投資していた投資家は、デフォルトによって資産の多くを失ってしまいました。
当時、ソーシャルレンディング最大手であったSBIソーシャルレンディングについてもデフォルトが発生しましたが、その後の親会社の対応により被害は最小限に留まっています。
しかし、みんなのクレジット、maneo(グリーンインフラレンディング)については資金力がないことから、出資していたほとんどの人は出資金が戻ることはありませんでした。
【結論】ソーシャルレンディングに投資しても大丈夫?
ソーシャルレンディングは、適切な案件に分散投資すれば大丈夫です。
適切な案件とは?
- 信頼できるソーシャルレンディング業者が運営している(できれば上場企業)
- なるべく不動産担保付の案件に投資する
信頼できるソーシャルレンディング業者が運営している(できれば上場企業)
ソーシャルレンディング事業者のリスクが一番大きいので、信頼できる業者を選択するのが最も重要です。SBIソーシャルレンディングはSBIホールディングスという大企業の傘下なので、デフォルトは発生しましたが、親会社に圧倒的な資金力があったために被害は最小限にとどまっています。他社であれば、投資金額がゼロになっていたかもしれません。
なるべく不動産担保付の案件に投資する
不動産等の担保付であれば、仮にデフォルトが発生したとしても不動産を処分して相殺することができるので、投資資金が償還される可能性は高いです。担保がない案件は、投資資金がゼロになる可能性もあります。


分散投資とは?
- ソーシャルレンディング事業者を分散する
- 出資案件を分散する
ソーシャルレンディング事業者を分散する
大きなデフォルトが発生したソーシャルレンディング事業者は、営業停止に追い込まれる場合があります。ソーシャルレンディング事業者は、最低3社以上に分散するのが望ましいでしょう。
出資案件を分散する
業者の分散とともに、出資案件の分散も必須です。同じ貸出先に多くの金額を投資するのは避け、複数の貸出先に分散投資しましょう。


まとめ
- ソーシャルレンディングは投資金がゼロになることもある
- ソーシャルレンディングは適切な案件に分散投資すれば大丈夫
資産のほとんどをソーシャルレンディングに投資している投資家もいるようですが、分散投資という意味ではソーシャルレンディング業界自体のリスクもあるのでおすすめできません。
筆者は資産の一部をソーシャルレンディングに投資していますが、投資比率を下げるか上場企業等への投資に限定するか検討中です。
ソーシャルレンディングは安定した分配金を受け取れる魅力ある商品ですが、注意点を守って、想定外の損失を被らないように投資したいものですね。
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